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英語誤訳指摘2 Maroon5 / Payphone But even the sun sets in paradise

Maroon 5 - Payphone ft. Wiz Khalifa | 洋楽歌詞和訳サイト - (What's the Story)ヨーガク?

和訳シリーズ~PAYPHONE BY MAROON 5~|DJ BABY-T オフィシャルブログ Powered by Ameba

Maroon5のPayphoneは難しい歌詞が多いです。

 

なかでも解釈が一番難しく、慎重な訳が必要だと考えているのは

But even the sun sets in paradise.

の一行です。

 

上記ののサイトではそれぞれ以下のように訳しています。

パラダイスでも太陽は沈むんだ

パラダイスでも太陽は沈むんだな

 

なぜこの訳だと問題なのか

evenという単語が修飾しているものに関して誤っているからです。

パラダイスでも太陽は沈むんだ、が正しい訳になるのは

But the sun sets even in paradise.

という歌詞に対してです。

 

しかし本当の歌詞は

But even the sun sets in paradise.

となっている。つまりevenはthe sunを修飾しています。実はこのevenという副詞はとても珍しい副詞でして、名詞さえも修飾できるのです。

 

では正しい訳は

正しい訳は

だけど、天国では太陽だって動けないじゃないか

になると私は考えています。

前後の歌詞を見てましょう

問題は「天国では太陽だって動けないじゃないか」というからには、太陽以外に天国で動けていない存在がいないといけないのに、それが一体誰なのかがよくわからないということです。以下で、それを説明します。

Now I'm paralyzed
Still stuck in that time when we called it love
But even the sun sets in paradise

問題の歌詞の前の部分では、この歌の主人公である「僕」が彼女と付き合っていた頃の思い出から抜け出せないでいる人として描かれています。つまり、「僕」は付き合っていた頃のなかにハマって動けていないのです。

そして彼女と付き合っていた頃のことは、この「僕」にとっては天国であっただろうということを考えると、この「僕」こそが天国にいてそこから抜け出せなくなっている存在ということになるでしょう。

文字通り"the sunがsetする"を訳すとすると、太陽が沈むという訳になるのですが、このsetには動きが止まるという意味もあることを考え、なおかつ太陽が沈むということは視界に見える範囲では太陽がもう動かないことと同義であると考えると、このsetを動かない・動きを止めるという意味で解釈して問題ないと結論することができるでしょう。なによりそのように解釈しないと前後関係がつながりません。

じゃあ一体どういうことを言っているのか

この歌は別れた彼女に未練を持っている自分と新しくスタートしようと言っている自分の対話であるように見受けられます。

上で引用した部分は、前者の自分の声でしょう。

つまり、彼女と幸せに暮らしていたころを思い出して次の一歩が踏み込めない自分がいるということ、そしてそれを正当化しようとしているのです。「確かに僕はまだあのころの幸せな日々を思い出してばかりで足を踏み出せていない。でもそれは天国にいる太陽だって同じことだろう。何が悪いんだ」

そのように訴えている箇所だと思われます。

誤訳では全く見えてこない側面だと思います。