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【面白かった語源1】 prestigeはもともと「錯覚」の意味だった

語源の知識が弱いので、1日に1単語は語源を調べて覚えようというキャンペーン中です。その中で特に面白かったものがあれば随時こちらで紹介していきます。

 

名声を意味するprestige

prestigeの意味がとっさに出て来ないことがあったので、語源から調べれば、さすがに覚えるだろうということで調べてみました。調べたのはこちらの語源辞典になります。

honto.jp

要素に分解するとpre- +stringere(to draw tight)

prestigeを要素に分解すると、

pre-+stringere(to draw tight)   (p.1107より)

つまり文字通りには、「前で、しっかりひっぱる」になります。

これがもともとは

to dazzle the eyes   (p.1107より)

つまり、「目を見えなくする」を意味していたようです。

ここからは想像ですが、おそらく目の「前で」布を「きつく引っ張って」結ぶことから、目隠しをするという意味になったのだと思われます。これが納得できると、この単語が錯覚を意味するようになったのは納得しやすいと思います。

なぜ「錯覚」が名声を意味するようになったのか

この辞典によると1800年代に錯覚の意味でこの単語が使われることがなくなり、威信の意味で使われるようになったとのことです。もしかしたら、名声というのはいっときの地位が与えてくれる錯覚にすぎないのだという認識がこの語義の変遷に反映されているのかもしれませんね。

語源的に関係の深い単語

この単語を語源的に関係の深い単語をいくつか紹介して終わりにします。stringere (to draw tight)の"str"の部分が目印になります。かっこ内は上に挙げた英語語源辞典のページ数になります。

  • stringent=厳重な、切迫した(p.1363)
  • strict=厳しい(p.1362)
  • strain=ぴんと張る(p.1358)
  • streak=筋、縞(p.1361)