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How to Get Startup Ideas の翻訳記事を修正し、元記事を自分なりにまとめました。

原文がこちら:How to Get Startup Ideas

翻訳記事がこちら:『How to Get Startup Ideas』 - いかにスタートアップのアイデアを得るか - Yamotty Blog

翻訳記事を読んでから気になって、原文を読み、改めて面白い記事だと思ったのですが、翻訳にいくつか間違いと思われるところがあり、そしてその間違いの中に原文の意図を誤って伝える可能性があるものがあったので、その部分をとりあげて修正したいと思います。自分なりのまとめを最後にしてあります。

 

冒頭部分

修正1

原文

It's to look for problems, preferably problems you have yourself.

翻訳

必要なのは問題を探し出すことだ。そして問題があるのなら自分自身で解決するのが好ましい。

 解説

原文には「解決」にあたる単語はありません。正しくは「あなた自身が抱えている問題」となります。

 

修正2

原文

they're something the founders themselves want, that they themselves can build, and that few others realize are worth doing.

翻訳

  1. 創業者自身が望むものであり、
  2. 自分自身が構築できるものであり、
  3. 誰もやりたがらない

解説

3点目について。that few others realize are worth doingの部分です。thatは関係代名詞でsomethingを修飾する形容詞節を作っています。難しいのは連鎖関係詞節であることです。つまり関係代名詞は元々は、few others realize they are worth doingのtheyであった、ということです。このtheyがthatになってfew othersの前に出てきたということです。訳すと「やる価値があると認識している人が他にほとんどいない」になります。

 

第1節Problems

修正3

原文

 That m.o. is doubly dangerous: it doesn't merely yield few good ideas; it yields bad ideas that sound plausible enough to fool you into working on them.

翻訳

これは2つの意味で危険である。

  1. このアプローチでは良いアイデアが産まれることは稀であり、
  2. 無駄に膨大な時間を注ぐことすら妥当であると思われる悪いアイデアをもたらしてしまうからだ。

解説

m.o.はmodus operandiの略記です。「やり方」の意味です。

modus operandiの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

この文ではnot only ... but also ~の変化バージョンが使われています。not merely... ; ~という形です。ですので「...だけでなく、〜」と訳すべきでしょう。

fool 人 into ~ingで「人を騙して〜させる」の意味になります。

foolの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

ですので、この部分は「このやり方で、勘違いしてそれに取り組んでしまうくらいはもっともらしく聞こえる悪い着想が生み出されてしまう」というような訳になると思われます。

 

第2節Well

修正4

原文

Well

翻訳

うまくやれ

解説

この節の続きを読めばわかりますが(そして翻訳者さんはその部分ではきちんと訳されていますが )、Grahamさんはwellという単語を「井戸」の意味で使っています。それもただの井戸という意味ではなくて、理想的なスタートアップのたとえとして使っています。したがってこの節のタイトルになっているwellも「うまく」という副詞ではなくて、「井戸」という意味で使われていると考えるべきでしょう。

 

修正5

原文

When a startup launches, there have to be at least some users who really need what they're making

翻訳

スタートアップが開始直後、そのサービスを実際に必要としているユーザーは極めて少ない。

解説

at least少なくとも、some users何人かのユーザーが、いないといけないと言っているため、翻訳記事とはむしろ真逆の内容が元々の内容になっています。

 

修正6

原文

 Usually this initial group of users is small, for the simple reason that if there were something that large numbers of people urgently needed and that could be built with the amount of effort a startup usually puts into a version one, it would probably already exist.

翻訳

通常スタートアップがバージョン1で構築できるプロダクトに対して緊急に必要とするユーザーがいない限り、おそらくすでに存在するだろうという単純な理由から、この最初のユーザーグループは小さくなる。

解説

原文は複雑な構造をしています。

the simple reasonの後のthatが同格のthatです。ですのでthat以下が理由の内容になります。

that以下を見ていきますと、somethingに関係代名詞thatで始まる形容詞節が二つかかっています。

そして二つ目の形容詞節内でeffortの後に目的格の関係代名詞が省略されています。

私が訳すとすると、「たいてい最初のユーザー数は少ない。これは以下のような単純な理由による。つまり、もし多くの人が緊急に必要としていて、そしてスタートアップがバージョン1を作るのに普通注ぐことができる労力で作れるようなものがあるとするならば、それは十中八九すでに存在しているだろう、という理由である」となります。

 

修正7

原文

Imagine a graph whose x axis represents all the people who might want what you're making and whose y axis represents how much they want it. If you invert the scale on the y axis, you can envision companies as holes. Google is an immense crater:

翻訳

x軸がプロダクトを使いたいユーザー数、y軸がその要求量を表すグラフを想像してほしい。 y軸のスケールを逆転させると、企業をホールとして想像することができる。 Googleは巨大なチャネルであり

解説

ここのグラフのたとえはかなりわかりづらかったです。問題は原文では"whose x axis represents all the people"となっているのに、翻訳ではx軸がユーザーの数を表している、とされているところです。ユーザー自体をx軸は表しています。つまり、彼が想定しているグラフは棒グラフで、x軸にはAさん、Bさん、Cさん、Dさん、、、と並んでいる。y軸は翻訳でも正しく訳されている通り、どのくらい欲しいか、を表している。そういうグラフを想像しないといけなさそうです。

ここで、彼はy軸の目盛りを逆転させるてみるという想定をしています。ここもわかりにくいのですが、おそらくこういうことでしょう。y軸目盛りの上限を100としましょう。そしてプロダクトに関するグラフを想定します。仮にAさんの要求量を10、Bさんを70、Cさんを90、Dさんが100、Eさんが20だと仮定します。ここで、y軸の目盛りを逆転させると、順に、90、30、10、0、80となります。この値を棒グラフで表すとどうなるでしょうか。想像していただくと、この5つの棒で形作られた「穴」がみえてくる気がします。おそらく彼が会社を穴として思い描けるといった時、Grahamが想像しているのはこのような穴です。したがって、グーグルは巨大なクレーターになる、ということでしょう。

ここまで書いたところで色々調べたところ、以下のツイートが見つかりました。どうやら正しい解釈のようです。

彼がy軸を逆転させる前のグラフを想定した時に、暗黙裡に正規分布のような形を想定していたのだと思います。このことが書かれていないので、読み取るのが難しい箇所でした。この想定で行くと、井戸のたとえも理解できると思います。

 

修正8

原文

 Microsoft was a well when they made Altair Basic.

翻訳

Altair Basicを作ったとき、Microsoftはうまくいった。

解説

wellは井戸です。

 

修正9

原文

Facebook was a good idea because it started with a small market there was a fast path out of.

翻訳

Facebookは小さな市場から始めたからこそ、良いアイデアだったのだ。

解説

原文にある"there was a fast path out of"が落ちています。

文法的に解説をしますと、a small marketのあとに目的格の関係代名詞thatかwhichが省略されています。何の目的語なのか。out ofの目的語です。つまり元々はthere was a fat path out of the small marketという文で、このうちのthe small marketが関係代名詞になって前に出てきた、そして省略された、という文です。

この前の部分でGrahamさんは井戸のような形をした需要があることはよいスタートアップの着想の必要条件でしかなく、それだけでは十分条件にならないと言っています。では足らない条件はなんなのか。それがthere was a fast path out ofで言い表されています。訳すならば、「フェイスブックは小さな市場から始めたのだが、それはそこから素早く抜け出せるような市場であった。フェイスブックがよいアイディアであった理由はこれである」

 

第3節Self

修正10

原文

The most important thing to understand about paths out of the initial idea is the meta-fact that these are hard to see.

翻訳

最も重要なことは最初のアイデアから伸びる、見えにくい道について理解することだ

解説

主語はthe most important thingです。補語はmeta-factです。したがって訳の骨格は「最も重要なことは、メタ事実である」となります。

主語を詳しく見ていきましょう。主語のあとにto understandと不定詞が続いています。これは形容詞的用法で、主語のthe important thingを修飾していると考えてよさそうです。つまり「理解すべき最も重要なこと」。何について理解するのかがabout以下で述べられています。主語は「最初の着想から抜け出る道について理解すべき最も重要なこと」となります。

続いて補語をみます。meta-factのあとのthatは同格のthatです。つまりthat以下でmeta-factの内容が説明されています。that以下をみますと、these are hard to see。theseはpathsを指していると思われます。結果として訳は「最初の着想から抜け出る道について理解すべき最も重要なことは、こういった道を見いだすのは難しいというメタ事実である」メタ事実という表現は私は初めて聞いたのですが、おそらく事実についての事実、という点でメタなのでしょう。最初の着想から抜け出る道ってなんだ、という感じもしますが、これは前の誤り9で指摘した、最初のアイディアが対象とする小さな市場からより大きな市場へと抜け出る道のことを指していると思われます。フェイスブックがハーバードの学生という小さな市場から全世界へと抜け出たことが例としてあげられていたかと思います。

 

修正11

原文

It was not so much because he was a programmer that Facebook seemed a good idea to Mark Zuckerberg as because he used computers so much.

翻訳

FacebookがMark Zuckerbergにとって良いアイデアであったのは、彼自身がプログラマーであり、コンピュータをたくさん使っていたからだ。

解説

not so much A as Bとit is ~ that ...の強調構文が組み合わさった文です。もうちょっとちゃんというと、It was not so much A as B that ...となるのが通常のところなのですが、それがIt was not so much A that ... as Bとなっている、ということです。

Aにあたるのがbecause he was a programmer、Bにあたるのがbecausehe used computers so much、that...にあたるのがthat Facebook seemd a good idea to Mark Zuckerbergです。訳すと、「Mark ZuckerbergにFacebookがよいアイディアであるようにみえたのは、彼がプログラマーであったからというよりもむしろ彼がそれほどまでにコンピューターを使っていたからだ」となります。

 

修正12

原文

That describes the way many if not most of the biggest startups got started.

翻訳

それは、ほとんどの大手スタートアップが試したことのない手法を言及している。

解説

if not ~は曲者です。等位接続詞のように文の中に入り込んできます。if not mostで「ほとんどではないにせよ」です。many if not mostで「ほとんどではないにせよ、多く」となります。manyとmostがif notで並列されているようなイメージで私は捉えるようにしています。つまり全体の訳は「それは、最大のスタートアップのほとんどではないにせよ多くが事業をスタートしたやり方を表している」になります。

if notの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

 

第4節Noticing

修正13

原文

What won't be obvious is that they're startup ideas.

翻訳

そして明白でないように映るものこそ、スタートアップのアイデアなのである

解説

主語はWhat won't be obvious、補語はthat節です。名詞節を作るthat~は「〜ということ」という意味なので、訳は「明白でないことは、それらがスタートアップのアイディアであるということなのだ」です。

 

修正14

原文

So if you want to find startup ideas, don't merely turn on the filter "What's missing?" Also turn off every other filter, particularly "Could this be a big company?"

翻訳

だから、スタートアップのアイデアを見つけたいのであれば、単純な “何が欠けている?"というフィルタを使わないことだ。そして"これは大きな企業になるネタか?"といった他のすべてのフィルタもオフにすることだ 。

解説 

Grahamさんはnot only ~ but also...をnot merely ~ で始める癖がある方みたいです。今回の部分もそれが使われています。~と...の部分それぞれに命令文が入っている感じです。〜するだけでなく、...もしなさい 、という訳になります。したがって、「ただ『何が欠けている?』というフィルータを使うだけではだめだ。他のすべてのフィルターは切っておきなさい。『これが大きい会社になりえるか』というフィルターは特に」となります。

 

修正15

原文

You couldn't get from your bed to the front door if you stopped to question everything.

翻訳

もしあなたがすべてに疑問を持つことを辞めてしまっていたら、あなたはベッドから起きて玄関へ行くことすら出来ないだろう。

解説

stop to doの場合、to doは目的を表す不定詞の副詞的用法です。stopは立ち止まるの意味です。つまりこの英文の意味は、「もしあなたがすべてのことに疑いをかけるために立ち止まっていたら、あなたはベッドから玄関までいけないであろう」という意味になります。

朝起きて、「果たして私は起きているのだろうか。それとも夢の中にいるのだろうか」「果たしてこれはベッドなのだろうか」「これは私の家なのだろうか」「私は実はもう死んでいるのではないか」「あそこに見えるあのドア、あれは実は大きなカブトムシなのではなかろうか」などと、すべてを疑い始めたら何もできなくなるということを言いたいのだと思います。ここでGrahamさんは当然のこととみなすこと(=疑わないこと)の功利を確認している、という感じだと思います。

 

修正16

原文

The advantage of taking the status quo for granted is not just that it makes life (locally) more efficient, but also that it makes life more tolerable. 

翻訳

現状を当然のものとすることの利点は、生活をより効率的にするだけでなく、生活をより寛容にすることでもある。

解説

生活をより寛容にするという日本語がちょっと難しいです。

原文をみると、it makes life more tolerableなので、「生活をより我慢しやすいものにする」、という訳になります。現状を当然と思っていれば、少しくらいの不自由があっても、まあこれが普通なんだからと考えて、その不自由にも我慢ができるでしょう。そのことをGrahamさんは言いたいのだと思います。ここでも何かを当然とみなすことの利点が確認されています。

ここまでで物事を当然とみなすことが、スタートアップのアイディアを思いつくこととの関係でよいものと感が得られているのか、それとも悪いものと考えられているのか。他の箇所を読むと、日常生活を送る上ではよいものと彼は言っていますが、一方でスタートアップのアイディアを思いつく上では有害だと考えているようです。このポイントが次の指摘に生きてきます。

 

修正17

原文

coming up with startup ideas is a question of seeing the obvious

翻訳

「スタートアップのアイデアを思いつくこと = 明白なものに疑問を投げかけること」

解説

 主語は動名詞でcoming up with startup ideasです。「スタートアップのアイディアを思いつくこと」。補語はa question of seeing the obviousとなっています。このofは同格のofとみなすべきでしょう。the obviousで明白なものとなるので、全体訳は「スタートアップのアイディアを思いつくことは、明らかなものを見るという問題なのである」というものになります。

私たちは日常で色々な不便さを経験していると思います。これらの不便さは明白なものです。経験していることであるからです。しかし現在を当然視していると、この不便さが実は解決すべき問題(=スタートアップのよいアイディア)とは全く気づかないのです。明らかなものを見るとはつまり、我々が普段感じている不便さを解決すべき問題としてみなすということです。

 

第5節School

修正18

原文

since you come into the new domain totally ignorant, you don't even know what the status quo is to take it for granted. 

翻訳

あなたはドメインについてまったく無知なので、現状に配慮する必要があまりない。

解説 

これも原文が少しわかりにくいです。what the status quo is で「現状がどうであるか」です。to take it for grantedは結果を表す副詞的用法の不定詞とみなすといいと思います。notの否定の範囲を、even know ~ for grantedまでとって、次のような訳になります。「あなたは現状がどうであるかを知ってそれを当然視することすらできない」

さきほど現状を当然とみなすことによってよいアイディアが見えなくなることを確認しましたが、新しい領域のことであれば、その心配がないと言いたいのだと思います。

 

修正19

原文

If an undergrad writes something all his friends start using, it's quite likely to represent a good startup idea. Whereas a PhD dissertation is extremely unlikely to.

翻訳

ある大学生が友人へ利用を頼むと、良いスタートアップのアイデアを示す可能性が高い。博士論文は極めて難しい。

解説

unlikely toの後に何が省略されているのかを考えなければなりません。似た表現が直前にありますので、これを採用します。つまり、補って書くならば、unlikely to represent a good start up ideaとなります。「博士論文はよいスタートアップのアイディアとはなる可能性が極めて低い」です。

 

第6節Competition

修正20

原文

Err on the side of doing things where you'll face competitors.  

翻訳

競合他社に正対するようのは誤りだ。

解説

err on the side of ~で「〜に傾く、〜の度を越す」の意味があります。

err on the side ofの意味 - 英和辞典 Weblio辞書

そしてwhere一語でat the place where~が表されているでしょう。したがって訳は「あなたが競合と対面するところで物事を行うようにしなさい」となります。

 

修正21

原文

your plan is what they'd have done if they'd followed through on their own insights.  

翻訳

あなたのプランが「現職者は彼らなりの洞察に従ってすでに終えたもの」であるときだ

解説

仮定法過去完了の文なので、そのような訳さないといけません。follow throughはゴルフでおなじみの言葉かもしれませんが、その他にやり遂げるという意味があります。on their own insightsのonは基づいてと訳したいです。

というわけで、全体の訳は「あなたの計画が、彼らがもし自分たちの洞察に基づいて最後までやり遂げていたらやっていたであろうことである」となります。

 

修正22

原文

The search engines that preceded them shied away from the most radical implications of what they were doing—particularly that the better a job they did, the faster users would leave.

翻訳

彼らに先行していた検索エンジンは、Google の急成長の前に逃げていった ― 特に、良い仕事をGoogle がすればするほど、ユーザーはGoogle へと移っていった。 

解説

主語はth search engines、動詞はshied awayですね。この動詞は尻込みをするといういみです。

ハイフンの後のthatが同格のthatです。implicationの同格になっています。最初のthemはGoogleを、その他のtheyはthe search engninesを指していると思われます。したがって、「グーグルの前にあった検索エンジンは、自分たちがしていることからほのかに感じられる最も過激な事実からビビって逃げていた。特に、自分たちがよりいいものを作れば作るほど、ユーザーが離れていくという事実だ」となります。グーグル以外の検索エンジンがトップページをニュースやら何やらで充実させればさせるほどユーザーが離れていったということを言っているのかと思うのですが、検索エンジンの興亡史に詳しくないので、間違っているかもしれません。

 

第8節Recipes

修正23

原文

the best way to discover startup ideas is to become the sort of person who has them and then build whatever interests you

翻訳

スタートアップのアイデアを発見する最善の方法は、アイデアを持つ人のように、自分の興味を育てることだ

解説 

補語の訳し方がちょっとまずいです。themはstartup ideasを指していると思われます。またwhatever interests youは、anything that interests youの意味です。もっと書き換えるとanything that you are interested inです。したがって訳は「スタートアップのアイディアを発見する最善の方法は、アイデアをタイプの人になり、そして自分が興味を持ったものを作ることである」となります。 

 

修正24

原文

It's especially good if you're different in a way people will increasingly be.

解釈

人々がとますます違う方向にあなたが進んでいるのであれば、それは特に良いことだ。

解説

in a way以降が難しい部分です。wayは要は方向なわけです。どんな方向か、をpeople will increasingly beが説明してくれています。beに続くものとしてa wayを理解するとわかりやすいと思います。つまり元々はpeople will increasingly be this wayという文であったと考えるということです。結果として訳は「あなたがもし今後人々がますますこうなっていくだろうなと思われるような方向で他者と違っているのなら、それは特にいいことだ」という意味になります。if以下の内容が少しわかりづらいと思いますが、要はif you are living in a futureとほぼ同じ意味だと思います。

 

修正25

原文

The next best thing to an unmet need of your own is an unmet need of someone else.

翻訳

あなた自身の満たされていないニーズへ最良の手は、他人の満たされていないニーズへのソリューションでもある。

解説

next best thingなので、second best thingと同じ意味ですね。しかしnextがつかわれている関係で、何の次かを表すためにtoがつかわれているという感じだと思います。つまり一番なのがan unmet need of your ownで二番なのがan unmet need of some elseだということになります。訳は「あなた自身の満たされていないニーズの次によいのは誰かの満たされないニーズである」となります。

  

修正26

原文

One way to ensure you do a good job solving other people's problems is to make them your own.

翻訳

あなたが他の人々の問題を解決する良い仕事をするための1つの方法は、あなた自身の問題を解決するものを作ることだ。

解説

to make them your ownの部分で慎重な読みが必要です。つまりthemは何を指すのか、your ownの後に何が省略されているのかを考えないといけないということです。

themはother people's problemsを指します。そしてyour ownの後にはproblemsが省略されています。つまり訳は「...他の人の問題を自分の問題としてしまうことだ」となります。この後出てくるレストランのためのソフトウェアを作るために、ウェイターをやった人の例は、自分がレストランの従業員となることで、顧客の問題を自分にも感じられるようにした(=つまり自分の問題とした)例として出されていると思われます。

 

修正27

原文

A good trick for bypassing the schlep and to some extent the unsexy filter is to ask what you wish someone else would build, so that you could use it.

翻訳

schlepを迂回するための優れたトリックである程度はunsexyなフィルターの一つは、誰かがビルドすることを頼んで、使用できるようにするこだ。

解説

andの並列関係を見抜くのが難しい文です。結論からいうと、このandが接続しているのはthe schlepとthe unsexyです。つまりbypassingの目的語としてthe schlep filterとthe unsexy filterの二つがあるということです。to some extentは挿入です。該当部分だけ訳すならば、「面倒フィルターを迂回する、そしてある程度はイケてないフィルターを迂回するためのこつは...」となります。迂回するという表現がすこしわかりにくいのですが、フィルターを通さないという意味なので、つまりはこの記事で何回も出てきているturn off the filterすることを意味していると思われます。

 

修正28

原文

it can be a good trick to look for those that are dying, or deserve to, and try to imagine what kind of company would profit from their demise. 

翻訳

スタートアップはしばしば壊れた企業や産業のゴミ拾いするため、死にかけている企業やふさわしい企業を探して、どんな会社が彼らを死に追いやるのか想像してみると良い。

解説

deserve toの後に何が省略されているのか、がすこし曖昧な翻訳になっている印象です。deserve toの後にはdieが省略されていると考えられます。もしくはbe dyingになるかもしれません。つまりthose that are dying, or deserve toはどのような企業かというと、「いま死にかけている、もしくは死に価するような企業」のことです。ふさわしいという訳だとややもすると価値がある企業のような印象を与えかねないです。

 

まとめ

冒頭

自分がかかえている問題を探しなさい。

Problems

スタートアップのアイディアを考えようとすると、誰もかかえていない問題に取り組むことになりかねないです。

Well

少ない人がたくさん欲しがるようなものが理想です。でもそれだけではだめです。そこから大きい市場への進出につながるようなアイディアではないとよいアイディアとはいえません。

Self

そのようなアイディアを実は我々は日常生活の中で知っているのですが、しかしそれがスタートアップのアイディアだと気づくことがなかなかできません。気づくためには、気づけるような人にならなければなりません。気づけるような人とは、素早く変化する領域の最先端にいる人のことです。つまり未来に生きる人です。

Noticing

未来に生きる人になったら、次にすべきことはこれです。現在の生活を当然視せずに、自分が日常で感じた不満が解決すべき問題だったのだと気づくことです。自分が興味をそそられるようなものを作ることは、この気づきにつながりやすいです。

School

自分がよく知らない領域について学ぶことはよいアイディアの源泉になることが多いです。その領域の現状を当然視しないし、その領域の問題がソフトウェアで解決されていることは少ないので。ですので大学では起業家精神についての授業ではなくて、自分の領域とは違う授業やいままで自分とは関係のなかった領域で働いてみるのがよいでしょう。大学には仲間がいることも素晴らしいことです。

Competition

よいスタートアップのアイディアは明白であることが多いので、実は競合他社がたくさんいるなんてことがよくあります。しかしこれはむしろよいサインです。Googleのように、他社が見落としている重要なポイントがあると気付いていれば。

Filters

よいアイディアを排除してしまいかねない、注意すべきフィルターが二つあります。それは面倒なことはやりたくないというフィルターと自分が興味ないことはやらないというフィルターです。

Recipes

気づきに時間がかかるものですが、アイディアが欲しいときに得られる(かもしれない)方法もあるにはあります。(詳細は省略します)

Organic

今までのまとめなので省略します。

感想

私は研究者として身を立てていこうとしている大学院生です。スタートアップに興味はありません。しかしここに書かれていることは研究にも通じるような気がしました。

  • この領域で色々な研究がぼこぼこ出ているんだけど、全体像をうまくまとめられなくてやばい→むしろそういう論文を書くチャンス
  • この人の有名な研究でこういうことが言われているけど、自分が知りたいこれについてはこの人何もやってくれてないよ。やってくれよ。→その人の研究を批判しつつ、自分の研究ができるかもしれない。

というような形で研究とも繋がっている感じがしました。他にも研究のヒントが色々と発掘できそうな記事だと思いました。